Monthly Playlist selected by AoC 04
ファッションに感度の高い学生が聴いている音楽というのはいつの時代もとても興味深い。本企画ではそんな学生たちが今どのような音楽を聴いているのか尋ねてみました。
第4回を担当するのは早稲田大学3年生の渡辺悠一郎さん。
God Only Knows – The Beach Boys
ブライアン・ウィルソンがスタジオに籠って創り上げた最高傑作『Pet Sounds』からの一曲。鳥肌が立つほど美しい曲です。それまでのサーフィン・ホットロッド系の雰囲気は一切なく、憂いに満ちた歌詞。なかなか不安定な精神状態だったんでしょうね。
クリスマスなんかに聴くといいんじゃないでしょうか。
ひろがるなみだ – Lamp
Lampは間違いなく邦楽史に残るバンドです。ボサノヴァをベースにいろいろなアプローチをしています。僕は基本的にAORなlampが好きです。夏休みに友達に誘われて行ったライブがあまりにも素晴らしかったので、紹介したくなりました。特にこの曲のコーラスワークは素敵なので皆さんぜひ一度聴いてみてください。
William, It Was Really Nothing – The Smiths
ジョニー・マーの疾走感溢れるギターの旋律と、モリッシーのしなやかで色気のある声の調和が素晴らしい。「It was really nothing 」というメッセージや、およそ2分という曲の短さが、Smithsの儚いキャリアを象徴しているような気もして少し寂しくなります。
And She Was – Talking Heads
軽快で気持ちいいポストパンク!85年の曲ですが、最近の曲だと言われても全く違和感がありません。転調やコーラスの雰囲気が新しいんですよね。Talking Headsってやっぱり天才集団だったんだな〜と思い知らされます。
空と海の間 – 四人囃子
伝説の国産プログレバンド、四人囃子。演奏技術が高すぎて僕みたいなギター初心者には上手く言語化できません。僕は特にこの曲の歌詞が好きです。プログレらしい抽象的な要素を含みつつも、日本語の響きを活かした美しいフレーズが印象的。日本のロック黎明期ならではの響きがあります。
Say Sue Me – Around You
韓国のインディーロックバンドです。PavementやYo La Tengoから影響を受けたローファイなサウンドと、サーフロックの軽快さを見事に融合させています。10月の来日公演を観に行ったんですが、この曲は本当に聴いていて楽しかった印象。しばらくは明るい気持ちでいられそうです。
GUILTY(Live ver. at パシフィコ) – くるり
くるり屈指の隠れた名曲です。オリジナルも良いですが僕はこのライブバージョンが好きですね。パシフィコでウィーンのオーケストラとコラボした時の音源です。畳み掛けるようなストリングスとバンドサウンドの相性が抜群。岸田さんの幅広い音楽の素養には脱帽です。
AoCでは月毎にプレイリストを更新していきます。ぜひご覧ください。