Monthly Playlist selected by AoC 06
ファッションに感度の高い学生が聴いている音楽というのはいつの時代もとても興味深い。本企画ではそんな学生たちが今どのような音楽を聴いているのか尋ねてみました。
第6回を担当するのは早稲田大学1年生の北原郁弥さん。
特に気に入っているアルバムから、その中でも特に好きな曲を1つずつ選びました。なので是非今回紹介する曲だけじゃなく、アルバムごと聴いて欲しいです。
The End – Sycco
収録アルバムである「Zorb」は彼女のデビューアルバムです。オーストラリアのブリスベンを拠点としており、彼女の住むシェアハウスでの経験がこのアルバムを生み出しています。前向きな勢いがありつつもどこか儚いような退廃的なサウンドがたまらないアルバムで、特にこの曲はThe Endと言いつつも、次に繋げるような雰囲気で、その二面性を体現しています。
Von dutch – Charli XCX
2024年に米大統領選の渦中で話題になったアルバム「BRAT」。特徴的な黄緑色とそのサウンドはしばらく頭から離れなくなるほどの印象を与えてくれます。Von dutchは中でも中毒性が強い1曲で、「プラダを着た悪魔」でMadonnaの「Vogue」が流れるシーンのような無敵感のある強烈なイメージを持っています。
Sports car – Tate McRae
つい先日リリースされたばかりの「So Close To What」のうちシングルとして先行リリースされていた1曲です。ポップかつかなり攻めたアルバムで、この曲も大人の恋愛や欲望を描写しています。同アルバム収録の「2 hands」はTHE FIRST TAKEが公開されており、彼女のアーティストとしての実力を再確認することができます。
ten – Fred again…, Jozzy, Jim Legxacy
「ten days」に収録されている1曲。彼はUKのミュージックシーンにおいてUKラップからグライム、ダンス、ポップなど多岐にわたる楽曲製作に携わってきたプロデューサー・DJ・アーティストです。「ten days」ではその彼の強みが最大限に生かされていて、聴いていて飽きないアルバムです。
i – Kendrick Lamar
Drakeとのビーフから始まりスーパーボウルハーフタイムショーまで世間を大きく巻き込み、今のヒップホップどころか音楽界の時の人である彼の名アルバム「To Pimp A Butterfly」にも収録されている曲です。彼のアルバムの作品としての完成度の高さは異常だと感じます。その中でも「To Pimp A Butterfly」は音楽性やメッセージ性が凄まじく、世間的にも個人的にも最高のアルバムだと思います。名曲揃いの中でもこの曲は先にリリースされたシングル版とアルバム版があり、どちらもすごくいいのでプレイリストとして聴きやすいシングル版をピックアップしました。
THEY TOOK THE NIGHT – Walter The Producer
サイケデリック・インディーロッカーである彼のアルバム「PLEASE HELP ME I’M SCARED」に収録されています。彼の抜け感のあるサウンドはグルーヴ感があり魅力的で、聴いていてクセになります。彼のアルバムは「PLEASE HELP ME I’M SCARED」と「No Substance Mixtape」の2つが現在ありますが、どれも素晴らしい曲なので是非聴いてみてほしいです。
原始時代 – 秋山璃月
「サルライター」に収録された1曲です。あまり邦楽を聴いてこなかった自分が唯一とてつもなくハマった日本のシンガーソングライターです。サウンドも声も好みでアルバムどころか全曲聴いて欲しいです。この曲は本人のYouTubeにライブの弾き語りver.がアップされていて、収録版とは違った雰囲気が楽しめるのでおすすめです。
AoCでは月毎にプレイリストを更新していきます。ぜひご覧ください。