三つの都市で過ごした、一つの夏。
連載企画 ”旅先から覗く街とカルチャー”
旅先で出会うのは、風景だけじゃない。そこに息づくカルチャーそのもの。
私たちは、服をただ“着るもの”としてではなく、歴史や音楽、映画、街の空気感と結びついたカルチャーの一部として捉えている。
この夏は、連載企画として、部員それぞれが訪れた場所を起点に、その土地で感じた文化やファッションのつながりを紹介していく。
旅の記録を超えて、土地とカルチャーが交わる瞬間を、ともに覗いてみたい。
連載第四弾は、ソウル-上海-東京編。

この夏、
私はソウル、上海、そして東京で過ごした。
距離にすれば、どこも飛行機で数時間。
けれど、その空気と文化の違いは、驚くほど深い。
それぞれの街で出会った風景、服、音、匂い。
「慣れた街」「初めての街」「戻る街」
三つの都市で過ごしたこの夏は、
心地よい慣れと、新しい刺激が交わる、
そんな季節だった。
Seoul, South Korea
「慣れた街」

ソウルは、私が生まれ育った街である。
カフェに流れる音楽も、店先に並ぶ服も、通りすがる人々も、 懐かしさに溢れる。
どれも懐かしいのに、少し離れて戻ってくると、
不思議と新しい街のように見えてくる。

この夏、特に惹かれたのは용산区(龍山区)。
南山の近くにあって、ソウルの景色を一望できるエリアだ。
ソウルのシンボル、南山タワーを目にするたび、
「家に帰ってきたな」と感じる。


なかでもおすすめしたいのが、イテウォン近くの解放村(ヘバンチョン)。
少し路地に入ると、街の雰囲気は一変し、
ヨーロッパの街角のような空気が広がる。
ソウルの“今”を感じるのに、ぴったりの場所だ。
📍해방촌 신흥시장
Shanghai, China
「初めての街」

初めて訪れた上海では、街のエネルギーに心を奪われた。
人であふれる街、最新トレンドの集まり、外灘の夜景、すべてが活気にあふれていた。
言葉が通じなくても、不思議とその魅力に惑わされる。



印象に残ったのは、やはり建築の多様さ。
世界大戦期に多くの国の影響を受けた名残で、
エリアごとに異なるスタイルの建物が並ぶ。
欧州のクラシカルな造りと、中国の繊細な装飾が調和し、どこを見ても新鮮な景色が広がる。


これは上海でのある日のコーデ。
この日はとても暑くて、ノンスリーブのトップスに、流行りのドット柄バンダナを合わせてみた。
Tokyo, Japan
「戻る街」


ソウル、上海を経て、再び東京へ。
日本に戻るというのは、不思議な感覚である。
でも、日本らしい穏やかな雰囲気に、すっと心が落ち着いた。


まず足を運んだのは中目黒と代官山。
おしゃれで落ち着きがありながら、どこか遊び心のあるエリア。
ランチは少し並んでも行く価値のあるお店へ。
トッピングを自由に選べるスタイルが楽しく、
“東京らしさ”を味わえた。
📍tractor morning

二ヶ月の夏休みを三つの都市で過ごしながら、
違いの良さを、改めて感じた。
違うからこそ楽しく、違うからこそ価値がある。
旅の意味を、もう一度教えられた気がする。
新しい発見と視野の広がり
それこそが、旅の一番の魅力だろう。
これは、そんな夏の記録である。
Written by Mina
