INTERVIEW

Interview with FASHIONISTA 03|Pion room

arcofcol0218@gmail.com

AOCによる注目のFASHONISTAをピックアップするInterview with FASHIONISTA。企画の第3弾として原宿にあるセレクトショップpionroomのオーナーであるMasaさん、Kahoさん、そして店長のlove.death.heaven.flowさんにインタビューを行った。学生時代のこと、仕事に対する思いや好きなものに対する思い、そして学生へのアドバイスを伺った。

(interviewer: Sonomi, Mio, Yuuhi)

Mio: 次にお店や活動についてお聞きしたいと思います。Pionroomのお店のコンセプトや、大切にしているテーマなどについて教えていただきたいです。

love.death.heaven.flow: かわいいお店に入って嬉しい、最高!みたいな、空間にいることが嬉しいと思ってもらえるように意識しています。私自身がかわいいものに全身を囲まれるのが好きすぎて。 小さい時によく行った地元のスワンキージャム(名前もかわいいファンシーショップ)、レインボーパークとか、サンリオショップとかキディランドのswimmerとか。 swimmer大好き!!! あとは京都のピンクラテも隅々までかわいくてすごかった。あとあと昔地元に109があって、そこのSPINNSの天井にカラフルなシャンデリアとパニエスカートがたくさん吊るされてたのも可愛すぎて鮮明に覚えてます。

Mio: 私もswimmer大好きです!

love.death.heaven.flow: そういう場所って、本当に全身“可愛いもの”に囲まれるじゃないですか。特に今より体がちいさいから全身感が強くて。だから小さいときはあの高揚感が本当に嬉しかったです。あのときの“嬉しい!”って気持ちは一生忘れられないんです。 あとプリクラも好きなんですけど、小さい頃のゲーセンのプリクラコーナーは女性しか入っちゃダメなとこが多くて本当にキラキラしてた気がして。プリ機の中に迷い込んで、全身で“幸せ…可愛い…”って感じる、あの感覚。そういう空間を作りたくて。

だから「空間を可愛くする」は絶対に必要なんです。 オーナーの2人は服に関しては私よりずっと詳しくて、3人で話し合いながらお店を作っています。 いろんな“かわいい”があると思うので、かわいいと思ったらとりあえず着てみてほしいです。そのために試着しやすい雰囲気を作ることもすごく意識しています。せっかくお店の空間自体がお部屋みたいな感じなので、緊張せずに楽しんでもらいたいです。 洋服屋さんで普段着ないジャンルの“かわいい”を見つけても、試着するのって勇気がいるじゃないですか。だからこそ、それを軽い感じで後押しできたらいいなって思っています。実際、みんな着てみるとすごく似合ってて、なんで普段こういうの着てないの!?もったいない!みたいなことがほんとによくあるんです。

みんなの心の奥底にある、“本当にかわいいと思った瞬間の火”を消さないこと。その気持ちを、ちゃんと着るとか“表に出す”ところまで持っていけるようにすることを大事にしています。

Mio: ありがとうございます。かわいいものや空間への原体験が今のお店に繋がっているんですね。お店に並んでいるものたちへの想いもお聞きしたいです。

love.death.heaven.flow: 私は「循環」をすごく大事にしていて、それはやっぱりかわいいものが大好きだからです。

小さい頃お父さんとリサイクルショップとかを巡るツアーをよくしていて、お父さんは楽器コーナー漁りまくって私はかわいいもの漁ってました。 そういうお店って、人が“捨てる寸前”のものを売ってくれてるから叩き売りみたいになってることも多くて。だから私は、自分が“かわいい”と思うものを必要不必要関係なく引き取って保護したいと思ってました笑。 手放す時が来たらかわいいもの好きな友達に譲ったり自分の中で正しいと思う価値で譲ったり。価値を見出してる人からその価値を感じる人に渡れば、簡単には捨てられないと思うんですよね。またその人が手放す時が来ても、誰かに譲るなり、売るなり、そうやって“循環”していくと思うんです。

なので“安く手に入れて高く売る”というような感覚ではなくて、“かわいいものがずっと大切にされてほしい”って気持ちが一番にあります。 昔のものって、時代そのものの“真心”がこもってるというか。質もよくてこだわりが見えて、本当に丁寧に作られていてかわいいんです。

今のファストファッションのように、トレンド優先のデザインで機械的に大量生産されるものって、やっぱりそこに心がこもっていない気がして。安いけど、それだけというか。もちろん時代はそういう流れになってるけど…。

作り手がその物自体にかわいくなってねという想いを込めて作った服とか物ってやっぱり伝わってくるものがあるから。そういうものを古いというだけで簡単に捨ててほしくないなと思うんです。 そういうものを好きで大事にしてくれる人って、必ずどこかにいると思うので。せっかく東京にお店があるから、そういう人たちのところに、また可愛いものを巡らせる“循環の輪”を作っていけたらなと思っています。

Mio: セレクトや商品に対する思いがとても伝わってきました。ありがとうございます。では次に、店内の空間作りや、ディスプレイの工夫などはありますでしょうか。

Love.death.heaven.flow: ディスプレイの工夫についてですが、一応ジャンルごとに分かれるようにしています。女の子だと、系統が違う友達同士で2人や3人で来てくれることが多いんですけど、みんなそれぞれのラックでいろいろ見て、“見て!めっちゃ似合うじゃん!”みたいな感じで盛り上がってくれるんです。一旦ばらけてから、また集結してくる様子を見るのが楽しくて。そういう流れが生まれるように意識しています。 あとは、とにかくバランス的に、ぱっと見たときに“かわいい”って思えるかどうかを大事にしています。一旦全体を見回して、かわいいかどうか。とりあえず見て可愛いと思えることが一番です。

Mio: ありがとうございます。ディスプレイにも“かわいい”へのこだわりが詰まってるんですね。Pionroomに来店されるお客様の特徴だったり、なにか印象的なエピソードとかがあれば教えていただきたいです。

love.death.heaven.flow: 特徴はキャラクターのかわいい何かをバックにつけてる子が多いかな?やっぱかわいいが好きな子が多いなっていう印象があります。服屋さんによく行く子もいれば、主に雑貨屋さんとかが好きなタイプの子も来てくれます。

雑貨屋さんはたくさん接客されることがないから、そういう子にとって服屋さんで試着して買うのって、結構緊張することだと思うんですよ。私もめっちゃ緊張しいなので…。だからこそ、さっき話したように、“かわいい”って思うその心の火を消したくないなって思っていて。“絶対似合うから着てみて!”って背中を押してあげたくなるんです。で、実際に着てみて、“めっちゃかわいい!嬉しい!いっぱい着ます!”ってニコニコしてくれたとき、もう本当にこっちまで嬉しくなります。本当にこっちがありがとうなのにたくさんありがとうって言ってくれて生きててよかったと思うくらい嬉しくなります。

この間いらっしゃったお客様で、あまり接客で会話を盛り上げられず、不甲斐なさを感じながら最後のレジをしていたら、“全部可愛くて、すごく幸せでした”ってまっすぐ言ってくれて、“えっ…!!!嬉しい!!嬉しすぎる!!という瞬間がありました。そこから少し空気がほぐれてニコニコしながら少しずつ話してくれて…。 みんな“かわいい”って思う気持ちが本当にピュアなんです。私が“かわいい”という感情を大好きな理由は、“かわいい”って絶対“今”にしか生まれない感情だから。かわいいものを見た瞬間、“かわいい!”って感じる。それって一瞬の力で、ものすごく幸せなこと。思わずにこにこしちゃうし、笑顔になっちゃう。“かわいい”って、本当にすごい力があると思う。世界共通の言葉になってるから、かわいいで世界となかよくできると本気で思います。

Mio: ありがとうございます。“かわいい”を共有できる空間って、本当に素敵だと思います。では、お仕事として感じるやりがいは、お客さんが本当に心の底から“かわいいな”って思ってくれたのが伝わった時、ということでしょうか。

love.death.heaven.flow: そうですそうです。

Mio: わかりました。ありがとうございます。

(to be continued…)

Masa: NEOVA、pionroomオーナー。現在、原宿にて両店舗ともに実店舗を構え事業を展開(instagram:ag.ztukr)

Kaho: NEOVA、pionroomオーナー。現在、原宿にて両店舗ともに実店舗を構え事業を展開(instagram:@karma_0818)

lovedeatheheavenflow: pionroomのプロデュース、店長を務める。love.death.heaven.flowとして製作なども手がけている。(instagram:@love.death.heaven.flow)

記事URLをコピーしました