「音楽と服を繋げる古着屋」GarageLand インタビュー
AoCによる注目の学生をピックアップするインタビュー企画の第一弾として、古着屋GarageLandへのインタビューを行った。学生でありながらGarageLandの経営をしている彼らは、ロックを中心に音楽から大きな影響を受け、「音楽と服を繋げる」というコンセプトを掲げユニークな活動を行っている。そんな彼らに服や音楽に対する情熱、学生で古着屋を経営することへの思いなどを伺った。
ーGarage Landの紹介をお願いします。
ただ服を売る、いいと思った服を売るだけではなく、昔と比べたら薄くなってしまった「音楽と服の繋がり」を深めたいという思いが活動の軸です。音楽か服のどちらかに関心がある層をターゲットにし、そういった人たちの関心の幅を広げたいという気持ちで運営しています。
ーどういった服をセレクトされているんですか?
半分ブランドアーカイブ、半分レギュラーの古着で、古着はイギリスのもの中心ですね。アーティストが着用してたものや、過去の文化的ムーヴメント、服のシルエットなどからその服の背景を推測し、音楽と結びつくようなアイテムをセレクトしています。
ー具体的にどのようなことを意識をしてブランディングしていますか?
Songbirdsという音楽メディアをやっているんですけど、ただ服を売るだけではなくそのメディアでインプットしたことを、服を買うという行為に落とし込めるような形にしていきたいと考えています。まだ構想中の段階なんですけどね。
ー値段設定はどうですか?
ターゲットが若者になるので、相場観を意識した値段設定を心がけそういった層にもリーチしやすいように意識しています。でも愛着が湧きすぎたばかりに安くできない商品もありますね笑。HELMUT LANGのAstro JacketなんかはOasisのリアムギャラガーが着てたやつで。
ーどのような音楽に影響を受けているのでしょうか。
割と雑食でやっているんですけど、8~9割ロックですね。特定のアーティストがいるわけではなく、その時その時でハマってるアーティストをめちゃくちゃプッシュしちゃうこともあります笑。例えばOasisのリアムギャラガーや、Sex Pistolsのジョンライドンが頻出しますね。そもそも“Garageland”という名前はThe Clashの曲からとったので、The Clashは結構元にあります。
ーでは、古着屋を始めたきっかけは音楽だったのですか?
元々僕たちは音楽と服を掛け合わせたような服装をしていて、その時にそういった服装をしている人って最近見ないと思ったことがきっかけですね。その思いが行動に移るきっかけとなったのが当時のバイトの先輩でした。その方は現在店舗を構えて古着屋(pp9 IG:@pp9pp9pp9pp9pp9)を経営しているのですが、その方のイベントに足を運んだ際に、熱狂的なファンがたくさんいて自分たちもここに到達したいと感じたことですね。それに、その方の「自分たちのようなイベントをやるような古着屋を立ち上げて欲しいからこういったイベントをやっているんだよね」という言葉にピュアな私は影響されちゃいましたね笑その方は当時酔っ払っていたので、でまかせだったのかもしれないんですけど笑
ー学生で古着屋を運営する意義は何だと思いますか?
本業と副業のいいとこ取りができるところですかね。学生という身分に甘えられるが故に本業だったら取れないリスクを恐れなくて良いのに加え、副業の力を入れ辛いという負の側面がないことは学生ならではだと思います。
ー今後の展望を教えてください。
僕たちは現在就活生なんで一度社会に出て、それから法人化なども視野に入れています。なので副業可の仕事を探してたりしますね。元々、古着を扱いたいという思いより「音楽と服を繋げたい」と言う思いが強いので、「古着屋」と言う形には拘らず、ブランドのインキュベーション事業などもやりたいと考えています。それから、アーティストのMVやライブに衣装提供などもしていきたいと考えています。目前の目標でいうと、まずは次のイベントを成功させることですね。
Garageland
Instagram(@from_garageland)