Interview with FASHIONISTA 02|Shizuka by bluesis
AoCが注目するFASHIONISTAをピックアップするインタビュー企画・第二弾。
今回は、東京・新宿を拠点に古着セレクトショップ『bluesis』を運営するShizukaさんをフィーチャー。
ジャンルに縛られず、自身の「好き」という感覚を軸に服と向き合い続けてきたShizukaさん。bluesisという場所には、服を楽しむことの自由さと、優しさが自然と滲み出ている。
そんなShizukaさんにキャリアの話から、服やセレクトへの向き合い方、そして服を通じて社会とつながることまで、じっくりお話を伺った。
(Interviewer:Mio,Minam,Yuri,Anna)

Mio:ではここからは、お店や活動についてお聞きしたいと思います。
bluesisのコンセプトや、大切にしているテーマなどについて伺えますでしょうか。
Shizuka:ジャンルにとらわれない、「なんでも許される空間」にしたいと思っています。
私自身、好きな服や古着のスタイルが幅広いんです。いろんなものが好きで。だからこそ、特定のジャンルにとらわれないセレクトを心がけています。
このジャンルレスで自由なお店だからこそ、「いつも同じ系統の服を着てきた」というお客様でも、新しいジャンルに興味を持ったり、挑戦したりできる、自分のお洋服の幅を広げられる場所になったらいいなと思っています。
Mio:ありがとうございます。ご自身の幅広い好みを活かしてジャンルにとらわれないセレクトをされているんですね。
また、bluesisには青色のかわいいアイテムが多い印象があるのですが、 それはもともとShizukaさんが青色がお好きだからなのでしょうか?
Shizuka: そうですね。ずっと青が好きでした。
Mio: では、「青色のかわいいものを集めたお店にしよう」というのは、以前から考えていたアイデアだったのでしょうか。
Shizuka: そうですね。ただ、意識して青いものを集めているわけではなくて。
Mio: そうなんですね!
Shizuka: でも、よく言われます(笑)。やっぱり他のお店に比べると青や寒色系のアイテムが多いので、無意識に選んでしまっているんだと思います。
Mio: そうだったんですね! お店のコンセプトとして意図的に集めているのかと思っていました。
Shizuka: 意図しているというよりは、自然と集まってくる感じです。青をお店のイメージカラーにしているのは、青の可愛いさをもっと広めたいという個人的な想いです。
可愛い!と言えばピンクじゃないですか?
それに青や水色も仲間に入れてほしいです。
Mio:なるほど…!お話を聞いてすごく納得しました。
では次に、「bluesis」という店名に込められた意味や、その由来についてお聞かせいただけますでしょうか。
Shizuka: とてもシンプルなんですけど、青色が好きなので“blue“と、名前の“Shizuka(しずか)”の“siz”を“sis“にして、組み合わせました。
「blue」と「sis」を合わせて「bluesis」です。
Mio:そうだったんですね。由来や響きの良さも含めて、とても素敵な店名だと思いました。
次に、セレクトや商品の仕入れについてお伺いしたいのですが、普段はどのような流れで買い付けや仕入れをされているのでしょうか。
Shizuka: 今は年に1回、アメリカへ買い付けに行っています。 日本国内でも仕入れをしていますし、タイへ行くこともあります。 どこで買うかは特に決めていません。国ごとに服のデザインや流行がまったく違うので、できるだけ幅広い地域を見たいと考えています。
アメリカでも日本でも、リサイクルショップや倉庫を回っています。
Mio: そうなんですね。アメリカには、リサイクルショップや倉庫のような場所がたくさんあるんでしょうか。
Shizuka: アメリカは寄付の文化が根付いていて、「スリフトショップ」という、不要なものを寄付して安く販売するお店がたくさんあります。 そうしたスリフトショップやフリーマーケットに行ったり、現地の古着屋さんや業者の方にコンタクトを取って仕入れたりするのがメインですね。
Mio: 年に1回とおっしゃっていましたが、一度にたくさん買い付けるんですか?
Shizuka: はい、たくさん買います。
Mio: それは何人かで行かれるんでしょうか?
Shizuka: 1人です。
Mio: 1人で行かれるんですか!?
Shizuka: そうなんです。私はいつも1人で行っています。1人だと大変ではあるんですが、人数が増えるとその分、飛行機代や宿泊費もかかってしまうので…。できるだけ費用を抑えるとなると、1人で行くのが一番かなと思っています。
Mio: そうなんですね。では、かなり長い期間滞在されるんですか?
Shizuka: この間行ってきたばかりなんですが、そのときは12日間アメリカにいました。
Mio:お一人だとかなり大変ですよね。
Shizuka:そうですね、大変というか寂しいですね。(笑)
最初はアメリカ来た!頑張るぞ!みたいな感じですが、1週間ぐらい経つと、もうずっと1人だし、喋る人もいなくて。いつ帰れるんだっけ、と寂しくなります。(笑)
Mio:お話を聞いてるだけで大変さが伝わってきます…。(笑)

Minamu:都市などは毎回同じ場所に行かれるのでしょうか。
Shizuka: 基本的にロサンゼルスです。といっても、まだ3回しか行ったことがなくて。どこに行けばいいのか、毎回けっこう手探りの状態なんです。
私は古着屋で働いた経験がなく、買い付けのノウハウ等を学ばずに「とりあえず始めてみよう!」とお店を始めてしまったので、アメリカの知識もほぼゼロのまま行きました。ネットを使って自分で調べて、出てきた場所に片っ端から行くようにしています。
Mio: なるほど、そうだったんですね。
先ほどタイにも行かれたとおっしゃっていましたが、東南アジアなどアジア地域へ買い付けに行く機会も多いという話をよく聞きます。 今後、そうした地域へ行く予定はありますか?
Shizuka: タイにはまた行きたいなと思っています。前回行ったときに、可愛い仕入れ先がいくつか見つかったので、ぜひまた行きたいですね。
Mio:タイの仕入れ先とても気になります…!
仕入れ先として、タイなどの東南アジア地域とアメリカの違いなどはあるのでしょうか。
Shizuka: 東南アジアには、世界中から古着が集まる大きなマーケットがあります。
カンボジアとタイの国境付近にあるんですが、そこに 世界中から古着が集まるんですよね。集まってくる古着は幅広くて、アメリカやヨーロッパ、日本からも来ます。そこから都市部など各地へ分散されて、多くの人はその先の倉庫などで仕入れをします。
アメリカよりももっと多国籍な古着があるのが東南アジアですね。
一方で、アメリカにはアメリカの古着が中心です。 最近は、中国の古着も増えていると感じます。
Mio: そうなんですね。仕入れ先に行って、逆に日本のものを買うこともあるんですか?
Shizuka: ヴィンテージになってくるとありますね。今は工場が韓国や中国に多いですけど、昔は日本も生産していたので、made in Japan のアイテムがヴィンテージとして出てくるんです。 そういうものは、やっぱり貴重だなと思って見ています。
Mio: それはちょっと嬉しくなりますね。
Shizuka: そうですね。時代は変わるなあと思います(笑)。
Mio:ありがとうございます。セレクトや仕入れを行う上でのこだわりなどもお聞かせいただけますでしょうか。
Shizuka: こだわりは、私が“着たい”と思えるかどうかです。 買い付けで迷った時は必ずその基準で決めるようにしています。
この間、お客様に「ここの服は全部肌触りがいい」と言われて。 それで初めて気づいたんですけど、自分でも知らないうちに扱いやすい服を選んでいることに気がつきました。
洗濯しづらいお洋服も、ほとんど選んでいないですね。
Mio: 心地いい感じのもの、ということですか?
Shizuka: 心地よい、よりは「扱いやすい」という表現があっていると思います。
私は、服を洗濯したいんです。自分で洗いたい。 だから、私が着たい服を選んでいくと、自然と扱いやすい服になるんですよね。
リアルファーもあまり好きじゃなくて。洗えないっていうのもありますし、動物のファーを使いたくないという気持ちもあります。昔作られたものは仕方ないんですが。 でも基本的には、扱いやすいものを選ぶようにしています。
ですが、可愛いものって扱いづらいことが多くて。
装飾が沢山ついていたり、スパンコールでキラキラしていたり、、、
その時は、可愛いから仕方ないか、と諦めて買い付けてます。(笑)
Mio:ありがとうございます。すごく優しさのあるセレクトだなと感じました。 そのように選ばれたアイテムを実際にディスプレイしていく上で、bluesisの店内の空間づくりや、ディスプレイで工夫されている点があれば教えていただきたいです。
Shizuka: このお店は、「海外のお家」のような雰囲気にしたくて作りました。 壁も、海外の古いお家の壁みたいにしたくて、水色のところは色あせているように見えるよう、何色も色を重ねて塗りました。 ディスプレイも“部屋っぽく、かわいく”なるように意識しています。
Yuri: では、基本は全部ご自身でDIYされたんですか?
Shizuka: そうです、そうです。壁もオープンするときに私が塗りました。
Mio: 元々は、特に何もない普通の壁だったんですか?
Shizuka: はい。普通の壁紙で、賃貸によくある壁だったのですが、自分で全部塗り替えました。
Mio:ありがとうございます。空間に対するこだわりがとても伝わってきました。
(to be continued…)
Shizuka:古着セレクトショップ『bluesis』オーナー。大学で経営を学び、会計事務所勤務を経て独立。現在は東京・新宿を拠点に活動。
Instagram:@bluesistokyo
